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設計者「永久停止を」・・女川原発再稼働反対訴え/仙台で講演会

 2号機の再稼働に向け適合性審査の申請が昨年末に行われた東北電力女川原発(宮城県)の再稼働に反対する講演会(主催・実行委員会)が6月1日、仙台市内で開かれ、140人が参加しました。

 講演会を呼びかけた一人、草場裕之・自由法曹団宮城支部長は「女川原発がいかに危険かを勉強し、語り部となって広げ、廃炉に向けた県民合意を一緒につくる機会にしたい」とあいさつ。東芝の元技術者で女川原発の基本設計を担当した渡辺敦雄氏が「女川原発の再稼働に反対する七つの理由」と題して講演。使用済み核燃料の問題、発電に原子力が必然でないこと、複合災害による原発震災を考えていない問題点、廃炉に伴う雇用拡大の効果などを語りました。

 渡辺氏は、事故の危険を減らし、使用済み核燃料をこれ以上増やさないために「原発の永久停止を」と訴え、「事故を二度と起こしてはならないのは日本の世界に対する義務。今こそ自然エネルギーの開発に進むべきだ」と結びました。

 主催者からは、原子力規制委員会の原発審査任せでなく、県民の命と財産を守るため県に独自の検討会の設置を求めていくことなどが報告されました。

 参加した女性(48)は「黙っていてはいけないと思いました。そばにいる人に伝えることから始めたい」といい、別の女性(57)は「廃炉後の明るい未来の話も聞くことができ、身近な人に伝えていきたい」と話していました。

(「しんぶん赤旗」2014年6月2日より転載)

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