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2014 憲法記念日のつどい・・想像力で語ろう、日本国憲法の創造力

オープニングは福井のうたごえ合唱団、歌は「新しい憲法のはなし」、5月3日福井市アオッサで開催(写真=山本貴美子氏)
オープニングは福井のうたごえ合唱団、歌は「新しい憲法のはなし」、5月3日福井市アオッサで開催(写真=山本貴美子氏)

 5月3日は憲法記念日のつどいが福井市のアオッサで開催されました。

 オープニングは福井のうたごえ合唱団、歌は「新しい憲法のはなし」。1947年8月2日に当時の文部省が、新制中学校1年生用社会科の教科書として、5月に交付されたばかりの日本国憲法の改札のために発行した「新しい憲法のはなし」に曲をつけたものです。

「あたらしい憲法のはなし」作曲:外山雄三(1998年)

 こんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戰爭をしないように、二つのことをきめました。

 その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戰爭をするためのものは、いっさいもたないということです。

 これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。

 しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。

 世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。

 もう一つは、よその國と爭いごとがおこったとき、けっして戰爭によって、相手をまかして、じぶんのいいぶんをとおそうとしないということをきめたのです。

 おだやかにそうだんをして、きまりをつけようというのです。

 なぜならば、いくさをしかけることは、けっきょく、じぶんの國をほろぼすようなはめになるからです。

 また、戰爭とまでゆかずとも、國の力で、相手をおどすようなことは、いっさいしないことにきめたのです。

 これを戰爭の放棄というのです。

 そうしてよその國となかよくして、世界中の國が、よい友だちになってくれるようにすれば、日本の國は、さかえてゆけるのです。

 みなさん、あのおそろしい戰爭が、二度とおこらないように、また戰爭を二度とおこさないようにいたしましょう。

 

 立命館大学法学部教授・植松健一氏が記念講演・・「日本国憲法の創造力」

「日本国憲法の想像力」と題して立命館大学法学部教授・植松健一氏が講演(同)
「日本国憲法の想像力」と題して立命館大学法学部教授・植松健一氏が講演(同)

 記念講演は「日本国憲法の創造力」と題して立命館大学法学部教授・植松健一氏が講演。

同氏は、「憲法学の主流の解釈は1+1=2」

 「文学上の解釈は1+1=無限大、100人いたら100通りの解釈」

 法律の解釈は1+1=-5~+5 一度、言ったら内閣が代わっても変えられず、その範囲内に限定。「過去にも解釈変更があったとされて、「砂川事件」を例にとっているが、憲法9条が集団的自衛権の行使を可能とは述べていないし、最高裁判所長官が裏でマッカーサーと打ち合わせをしていたことなど、政府にとって本来『黒歴史』である」と述べました。

 また、「教育委員会が『はだしのゲン』を学校図書室から排除したり、行政が集会開催を妨害したり…。そして、ネット上では、権力を批判したものをバッシングする傾向にある。」と指摘しました。

 「自民党の憲法草案には「和を尊び」とあるが、個人の尊重は書かれておらず、少数派を押さえ込むもの。」「アメリカの反対を押し切ってまで、何故、安倍首相は靖国参拝をするのか。それは、海外派兵で自衛隊員が亡くなれば、靖国に祭る。国益のために、安倍政権にとっては靖国が必要。」・・などなど、90分のお話を70分で、スピーディーに話され、初めて聞くお話もあって、とても勉強になりました。

(2014年5月4日 文・写真=山本貴美子氏)

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