全国で唯一稼働中の関西電力大飯原発(福井県おおい町)3、4号機の7月以降の運転継続の可否を原子力規制委員会が判断するための第2回評価会合が5月2日、開かれました。
規制委の更田豊志委員、原子力規制庁の審議官らと関電が出席。大飯原発3、4号機における重大事故対策の有効性について議論しました。
事故時の炉内の現象などの解析を行った三菱重工も出席。全交流電源を喪失し、さらに1次冷却材ポンプのシール(軸封)部から漏えいした場合と、大口径の配管が破断して冷却水が喪失し、数十分後に炉心溶融した場合の対策について関電の対策を評価しました。
重大事故時の要員配置に関連し、規制委からは、人数は明記されているものの、実際に事故が起きた場合の実効性について疑問が出されましたが、関電は「訓練をして担保する」と答えるにとどまりました。また、3号機で重大事故が起きても、4号機の外部電源は「使用可能」としている関電の想定について、規制委は見直すよう求めました。