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福井豪雨 青年ボランティア頑張る電話やメールで呼びかけ“今しかできない”と参加も

福井県を襲った豪雨被害では、同県をはじめ全国の青年たちも救援に立ち上がっています。

日本民主青年同盟福井県委員会は豪雨のさなか、十八日朝から救援準備を始め、二十七日までに、京都、石川、愛知、兵庫などから百人を超える青年ボランティアを迎えて救援活動に当たりました。

「十八日未明は雨の音で眠れなかった」と村井みき委員長(24)。「今までの人生で経験したことがない激しさでした」  同日、会議のために民青同盟の事務所に集まった青年たちは、豪雨被害を伝えるテレビニュースに顔を見合わせました。

復旧活動に頑張る青年たち=福井・美山町蔵作で
復旧活動に頑張る青年たち=福井・美山町蔵作で

「うちの病院の患者さんが助けを求めているって」。仲間の一人、理学療法士の女性(27)のことばが合図でした。「助けにいかなくっちゃ」  翌十九日朝、「友達との約束をやめてきた」という女子学生(20)や「朝食も取らずに来た」人など五人が集合。福井市みのり地区に向かいました。  雨はあがっていましたが、二十センチも積もった泥をかきわけ、泥だらけになりながら、「大丈夫ですか」「お手伝いすることありませんか」と声をかけて回り、泥につかった家具を運び出しました。

この日は夜七時まで活動。村井さん自身、救援ボランティアは初めて。「いつも通ってる道が一面泥まみれ。その光景が信じられなかった」といいます。「ひどかった」「においがひどい、ドロくさくって」。口々に語る青年たち。「“少しでもできることがあればやりたい”“いまが頑張る時じゃないか”って、その場で、みんなで電話やメールをしまくりました」

「支援にきてくれる子は、被害が大きかった春日地区の木田橋に来て」。二十日、呼びかけにこたえて、青年たちが集まりました。高校三年の受験生は、学校帰りというのに、着替えを準備してやってきました。「迷ったけど、災害は二百年に一度と聞いて、今しかできないと思った」という大学生も。

二十二日には、難病をかかえる女子高校生から、「私にできることは少ないかもしれないけど、できることがあればやりたい。どんなことをするんですか」と返信メールが届きました。

村井さんはいいます。「両親に相談したら、“今しかできないことを精いっぱいやりなさい”といって送り出された青年もいます。青年たちにとって、救援活動は人ごとではない、自分自身の問題なんです。この取り組みのなかで成長するんだなって痛感しました」

この一週間で民青同盟に三人の新しい仲間が増えました。

 福井県には二十七日正午現在、全国から約三万六千七百人のボランティアが訪れています。

しかし、災害から一週間目の土曜日(二十四日)の九千四百人、日曜日(二十五日)の七千六百人にたいして、平日は二十六日が二千三百人、二十七日(正午現在)二千四百七十人と、参加人数は減っています。

福井県水害ボランティア本部では「山間部の美山町や福井市一乗地区などは、まだまだ復旧が遅れています。ボランティアが一気に減ると、作業が遅れるだけでなく、被災者の元気も違ってきます。ぜひ大勢の方に来ていただきたい」と話しています。

東海・北陸信越総局 青野圭記者

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