日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 原発事故直後の放射性ヨウ素 汚染分布図を初作成・・原子力機構

原発事故直後の放射性ヨウ素 汚染分布図を初作成・・原子力機構

日本原子力研究開発機構は、東京電力福島第1原発事故から約3週間後の放射性ヨウ素131の汚染分布地図を初めて作成し、このほど公表しました。米エネルギー省(DOE)と共同で、航空機から放射線量を測定したデータを使った新たな解析手法を開発、活用しました。

ヨウ素131は半減期が8日と短いため事故直後の測定点が少なく、「面」で汚染状況を表した図はありませんでした。研究成果は、住民の甲状腺被ばく量の推定などに役立つと期待されます。論文は米保健物理学会誌電子版に掲載されました。

原子力機構の鳥居建男・福島環境安全センター研究主席らは、DOEが事故から約3週間後の2011年4月2、3日に航空機で実施した広域測定の結果から、ヨウ素131とセシウム134の分布を示すデータを抽出。地上の沈着量との相関関係を明らかにする手法を開発し、上空300メートルの測定結果から地表のヨウ素131とセシウム134の広域的な分布を算出しました。

その結果、ヨウ素131の汚染は北西方向ではセシウム134と同じような広がり方でしたが、比較的セシウム134の沈着量が少ない原発の南側約10キロの範囲では、ヨウ素の沈着量が多いことがわかりました。

日本原子力研究開発機構などが作成した2011年4月時点のヨウ素131の汚染分布地図(原子力機構提供)

13-06-28youso

 

13-06-28sesi

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です