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福島第1 トリチウム濃度上昇・・地下水バイパス井戸上流

東京電力は4月30日、福島第1原発で汚染前の地下水を海に放出する「地下水バイパス計画」のくみ上げ用井戸の上流で、放射性物質のトリチウム(3重水素)濃度が4月中旬から上昇傾向にあると発表しました。昨年(2013年)8月にタンクから約300トンの高濃度汚染水が流出したことが原因とみられます。

汚染水流出の影響を観測するための井戸は、タンク周辺や海側に十数本設置。漏えいのあったタンクの東側には排水溝があり、これまでトリチウム濃度が高い地下水は、排水溝の手前側に掘られた井戸で検出されています。東電によると、今回、上昇が見られるのは排水溝を超えた側に掘られた井戸。12カ所のくみ上げ用井戸より山側にあり、距離は最短で約100メートル。4月16日時点て1リットル当たり4500ベクレルだったトリチウム濃度が28日に同7700ベクレルまで上がりました。

バイパス計画で、東電が海に放出できるとしているトリチウム濃度は同1500ベクレル未満。しかし、最も南側にある井戸で15日に採取した水から基準値を超える同1600ベクレルのトリチウムを検出したため、くみ上げを停止。その後、同1200ベクレルと基準値を下回ったとして、くみ上げを再開しましたが、28日に採取した同じ井戸の水から同1400ベクレルと基準値に迫る値が検出されています。

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