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福島第1原発6号機 原子炉冷却が一時停止・・事故の教訓を生かせぬ東電

東京電力は7月25日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)6号機の原子炉冷却系が午前10時16分に停止したと発表しました。6号機の非常用ディーゼル発電機の試験のため、配電盤を停止したところ、原子炉冷却系も止まったといいます。

6号機は2011年の事故以前から運転を停止していましたが、原子炉内に燃料があり、熱を出し続けているため、冷却を続ける必要があります。

東電によると、非常用ディーゼル発電機の試験をするためには、配電盤からの電気の供給を切断する必要があり、配電盤の電圧が低下すると、電気回路を通じて信号が伝わり、ディーゼル発電機の運転が開始します。

試験の際は、ほかの機器へ影響を与えないために、配電盤とほかの機器との電気回路が隔離されていることを確認した上で配電盤を停止させる必要があります。

東電は、配電盤と、周囲の機器との電気回路の隔離が十分でないまま配電盤を停止させたため、配電盤の電圧低下の信号が周囲へ伝わった結果、原子炉につながるバルブを閉める信号が出て、原子炉冷却系が停止したとしています。その後、午後0時6分に原子炉冷却は再開されました。

 

事故の教訓を生かせぬ東電

原子炉冷却は原発の安全を維持する上で最も重要な作業です。それにかかわる電気回路の接続を十分確認もせずに電気系統を停止させ、冷却の停止という事態を招いたことは、安全維持に対する姿勢が問われます。

3月に東電は、福島第1原発で、2年間も屋外に置いていた仮設配電盤にネズミが入り込んでショートしたことが原因の大規模な停電を起こし、使用済み核燃料プールの冷却を最大29時間停止させる事故を起こしています。

今回の事故は、東電が過去の事故の教訓を学び、生かす立場に立っていないことを示しています。(神田康子)

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