東京電力は7月29日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)2号機海側地下の配管内に1リットル当たり23億5000万ベクレルの放射性セシウムなどを含む極めて高濃度の放射能汚染水が見つかった問題で、この水の表面の放射線量が毎時830ミリシーベルトであることを明らかにしました。同日、開かれた原子力規制委員会の検討会会合で報告しました。
毎時830ミリシーベルトの放射線量は、そこに10時間以下いただけで、ほとんどの人が死亡するとされる値です。東電は19日に配管の上部に円筒形の穴を開けて内部の状況を調べました。穴から88センチ下の部分に水面があり、表面の放射線量を測定した結果、毎時830ミリシーベルトを計測しました。
26日に水を採取して分析した結果、1リットルに23億5000万ベクレルの放射線セシウムと、ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質(全ベータ)を同7億5000万ベクレル、トリチウム(3重水素)を8700ベクレル含んでいることがわかりました。