東京電力は8月13日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、4月に汚染水漏れが起きた地下貯水槽が最大40センチ浮き上がったと発表しました。
同原発には1~4号機の原子炉建屋の山側に七つの地下貯水槽があります。そのうち3号貯水槽(縦47メートル、横58メートル、深さ6メートル)で最大約40センチメートル、4号貯水槽(縦25メートル、横42メートル、深さ6メートル)で最大約15センチメートル浮き上がっていることが分かったとしています。
東電は、降雨の影響で、地下水が貯水槽を押し上げて浮き上がりが起きていると推定しています。
東電は今後、地下貯水槽を覆っている上面の高さを毎日計測し、砂利などを50センチメートル程度乗せる対策をとるといいます。
大量の降雨や地下水位の急な上昇があった場合は、地下水を他の地下貯水槽に移送するとしています。
地下貯水槽は、敷地を掘り下げ、地面の上にプラスチック製の遮水シートなどを敷いた構造。4月に放射能汚染水の漏えいが起きたため、その後、汚染水を地上のタンクに移送。現在はほぼ空の状態です。