エネ基本計画撤回を・・原発をなくす全国連絡会
全労連、全日本民主医療機関連合会、全国商工団体連合会、新日本婦人の会などでつくる「原発をなくす全国連絡会」は4月22日、原発を永久化して再稼働を推進するエネルギー基本計画の撤回を求める緊急官邸前行動を行いました。
ふくしま復興共同センターの斎藤富春(よしはる)代表委員(県労連議長)が連帯あいさつ。参加者は「エネルギー基本計画は撤回を」「すべての原発の再稼働反対」などとコールしました。
主催者あいさつに立った全労連の小田川義和事務局長は「再稼働反対は国民の圧倒的多数だ。財界が再稼働への圧力を強めている。再稼働を許さないたたかいを強めていこう」と呼びかけました。
原発問題福島県民運絡会の早川篤雄代表は「エネルギー基本計画は、原発ゼロを求める国民世論を無視し、福島県を切り捨てるものだ」とのべ、基本計画の撤回を求めました。
新日本婦人の会の高橋和枝副会長は「原発事故などなかったかのように再稼働を推進することなど許されない」と批判。柿沼真利・自由法曹団原発問題対策委員会事務局次長は「原子力政策は、原子力関係企業の利益を優先し、国民の命を守る視点はいっさいない」と告発しました。
日本共産党の笠井亮衆院議員、吉良よし子参院議員があいさつ。笠井氏は「原発なくせの一点での運動を強め、原発のない日本を実現しよう」と訴え、吉良氏は「国民の声を無視し、原発再稼働・輸出に進む安倍内閣の暴走を許すわけにはいかない」と語りました。
福島の声聞け・・復興共同センター・県農民連
ふくしま復興共同センターと福島県農民運動連合会は4月22日、東京都千代田区にある東京電力本店前で、原発廃炉、原発事故の完全賠償などを求める抗議集会を開きました。バス7台で駆けつけた福島の代表に加え、全労連に加盟する労組の組合員や新日本婦人の会の会員など、300人余が参加しました。
東電本店前は、「農作物被害への賠償責任果たせ」と書かれたプラカードや「原発なくせ、完全賠償を」などと書かれたのぼりが林立しました。
参加者は、ドラムのリズムに合わせ持参した太鼓などを打ち鳴らしながら、「再稼働反対」「原発なくせ」「農地を返せ」「海を汚すな 東京電力」とコールしました。
復興共同センターの斎藤富春(よしはる)代表委員(福島県労連議長)は、「政府と東電に福島の現状を突きつけ、事故の収束と賠償の責任を果たさせよう」と呼びかけました。
県農民連の亀田俊英会長は「事故から3年、県民への責任を果たそうとしない国と東電の姿勢が事態を深刻化させている」と批判しました。
浪江町から避難している馬場靖子さん(72)が「親しい人たちが避難生活のなかで亡くなった。あなた方には亡くなった人や遺族の声が聞こえていないのか」と語りました。
「原発をなくす全国連絡会」の盛本達也氏(全労連常任幹事)が連帯あいさつ。集会後、参加者は国会請願デモを行い、日本共産党の赤嶺政賢、高橋ちづ子両衆院議員、小池晃、仁比聡平、田村智子、大門実紀史、辰巳孝太郎の各参院議員が参加者を激励しました。