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福島第1 汚染水処理装置 機能強化を検討・・東京電力

東京電力が福島第1原発で放射能汚染水からセシウム濃度を低減させる装置について、機能強化を検討していることが4月20日分かりました。セシウム以外の放射性物質も取り除けるように改良し、タンクから汚染水が漏れた場合のリスクを減らす狙い。東電福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏代表が取材に明らかにしました。

第1原発の原子炉建屋地下では、溶け落ちた核燃料を冷やした水が高濃度汚染水となって増え続けています。

セシウム除去装置の中心は東芝などが開発した「サリー」で2系統あり、1時間当たり40~50トンの処理が可能。装置を通した水はタンクに貯蔵していますが、セシウム以外の放射性物質濃度は高いままです。東電は装置を改良し、他の放射性物質の除去を目指します。

さらに、移動式の浄化設備を使い、タンクで貯蔵している汚染水の放射性物質濃度を一定程度下げることも検討します。

タンクの汚染水は、トリチウム以外の放射性物質を大幅に減らす装置「ALPS(アルプス)」で処理されます。東電は来年3月までに処理を終える方針ですが、ALPSはトラブルが多く、安定的な稼働には至っていません。

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