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昨年3月以前の汚染水ダンク・・耐用年数の記載なし/残留水処理装置から水漏れ

東京電力福島第1原発で貯留タンクから大量の放射能汚染水が漏れた問題で、汚染水を保管しているタンクのうち昨年3月以前に設置したものは、仕様書に耐用年数が記載されていないことが9月12日明らかになりました。同日開かれた原子力規制委員会の汚染水対策検討会合で、東電が報告しました。

東電はこれまで、タンクについて、ボルトで連結する「フランジ型」の連結部にはさんだゴム製パッキンの耐用年数が5年と説明してきました。東電はメーカーとの聞き取りなどで「当社として耐用年数を5年と判断した」と述べました。この日の会合で、東電は昨年3月以降に設置されたタンクは、メーカーの仕様書に″5年間は漏えいがない″と記載されているが、それ以前は耐用年数についての仕様がないと説明しました。300トンが漏れたと推定されているタンクの設置も昨年3月以前でした。規制委は、東電はタンクを発注する際、耐用年数について要求していないと指摘しました。

規制委は東電に対し、漏れた原因を特定するために、タンク底部のコンクリート基礎部の状態も早急に調べるよう求めました。

また、福島県の担当者からは、漏れたタンクの海側に、地下水をくみ上げて海に放出する「地下水バイパス」計画に使う井戸があることは「大きなリスク(危険)だ」と指摘。井戸が汚染されないよう遮水壁の設置を検討してほしいとの意見が出ました。

滞留水処理装置・・水漏れを発見

東京電力は9月12日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で午後3時20分ごろ、5、6号機近くのトラックの上に積載した滞留水処理装置から水が漏れているのが発見されたと発表しました。

5、6号機の地下にたまっている、2年前の津波で流れ込んだ海水などを処理する装置で、漏れた水は縦3メートル、横3メートル、深さ1センチメートルの範囲に広がっていました。装置を停止させると漏れも止まったといいます。

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