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タンク堰外放出「指示と異なる」・・規制委

原子力規制庁の森本英香次長は9月18日、東京電力が福島第1原発の汚染水貯留タンク群を囲む堀(せき)内にたまった1130トンの水を堰外に排出した問題で、規制委が指示していた対応と「異なる」としました。東電は17日の記者会見で「対応について当局と連絡を取っている」と述べており、食い違っています。

東電は16日、台風接近の豪雨で、タンク群を囲む高さ30センチの堀内に水がたまった七つのエリアの水について、排水弁を開けるなどして堀外に排出。たまった水に含まれるストロンチウムなど全ベータの濃度を測定し、国が定める放出限度である1リットル当たり30ベクレルを下回った水を排出したと説明しています。水は周辺の土に染み込み、一部は排水溝に流れ、外洋に流出したとみられています。

しかし、森本次長は、「規制委として、堀内のたまり水は可能な限りタンクに回収し、かつ測定してから、排出するかどうかを決めると指示している」と述べました。

9万5000ベクレル・・北側井戸で検出 福島第1

東京電力は9月18日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)でタンクがら大量の高濃度放射能汚染水が流出した問題で、タンクの北側の観測用井戸で16日に採取した水からトリチウム(3重水素)を1リットル当たり9万5000
ベクレル、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)を同560ベクレル検出したと発表しました。

8日に採取した水からトリチウムが同4200ベクレル検出された後、どんどん増加しており、14日採取分からは最高値の同17万ベクレルが検出されていました。

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