
東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の廃炉や使用済み核燃料貯蔵施設の建設ストップを訴える「さようなら原発宮城県民集会」が23日、仙台市で開かれました。
多々良哲実行委員長が、女川原発再稼働の既成事実化を進めている東北電力を批判し、「決して当たり前にしてはならない。この事実に慣れてはならない。被災した原発をまた動かすのは異常なことだ。これからも絶対に諦めず粘り強く声をあげていこう」と訴えました。
女川原発の敷地内に乾式貯蔵施設を建設する計画について「半永久的な核のごみ捨て場になる」として、地元同意をしないよう自治体に求める運動が呼びかけられました。
参加者たちは、政府が原発回帰の方針を示したことに対して、原発による再生可能エネルギーの導入抑制や、過酷事故発生の可能性、処理不能な「核のごみ」が増え続ける危険性などを指摘し、原発のない社会を求める集会宣言を採択しました。
集会後、約400人が市中心部の商店街を「危険な原発はいらない」などと声をあげて行進しました。
(「しんぶん赤旗」2025年3月23日より転載)