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原発・核燃施設造るな/山口県民連絡会 「奇跡の海」残そうと集会

「奇跡の海を子どもたちに残そう」とアピールする参加者=22日、山口市

中国電力が山口県上関(かみのせき)町に計画する原発と使用済み核燃料の中間貯蔵施設の建設に反対する集会が22日、山口市で開かれました。県内外から800人が参加し、「『奇跡の海』を子どもたちに残そう」とアピールしました。上関原発を建てさせない山口県民連絡会の主催。

 上関町の近隣の田布施町議会は今年2月の町議選で建設反対派が増え、21日、中間貯蔵施設建設に反対する決議が県内で初めて賛成多数で可決されました。

 共同代表の内山新吾弁護士は「国が原発の最大限活用へと方針を変えた。原発を許さないたたかいが広がっていることを国に示そう」と呼びかけました。

 ジャーナリストの青木美希氏が講演し、「福島の被害の実態が伝えられず、原発賛成へと世論が傾きつつある。マスコミが伝えない真実を草の根で広げていこう」と語りました。

 福島県の甲状腺がん支援グループ・あじさいの会の千葉親子共同代表は「福島で被ばくした6人の若者が東京電力を相手に裁判を起こし、闘病しながら原発回帰の荒波を懸命に押し返している。福島の現状を伝え、原発のない未来を実現しよう」と訴えました。

 建設計画地の対岸の上関町祝島で活動する「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の清水康博事務局長が「子や孫のためにきれいな海、自然を残していく機運が島内で高まっている。原発を建てさせないたたかいを続けていく」と力説し、声援と拍手が湧きました。

(「しんぶん赤旗」2025年3月23日より転載)