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元副社長無罪に「憤り」/東電強制起訴 告訴団長が会見

「まるで納得していない」。原発事故で強制起訴された東京電力元副社長2人を無罪とした最高裁決定を受け、福島原発告訴団団長の武藤類子さん(71)は6日、時折涙を浮かべながら記者会見しました。「最高裁の誇りと正義にいちるの望みを懸けたが、3月11日の目前にこのような判断を出されたのは被害者を踏みにじる冷酷さを感じる」と憤りました。

 代理人の海渡雄一弁護士は決定理由に触れ、「対策を講じるには津波の現実的可能性がなければならないというのは信じ難い」と指摘。「これでは次の原発事故は絶対に避けられない」と批判しました。

 一方、裁判の過程では津波対策に関する東電内部の議論の経過が明らかになりました。海渡弁護士は「事故の真相を議論する上でかけがえのない証拠になった」と意義を強調。武藤さんも「東電が何ひとつ対策をしなかったことを社会に広めていきたい」と語りました。

 これに先立ち、検察官役の指定弁護士を務めた石田省三郎弁護士らも記者会見し、「原子力行政におもねった不当な判断だ」と批判。「検察審査会で示された民意を生かすことができず、残念でならない」としました。(時事)