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福井原発訴訟が結審/大津地裁 原告「差し止めを」

福井県にある関西電力の大飯、高浜、美浜の各原発7基の運転差し止めを求めた訴訟の第43回口頭弁論が6日、大津地裁であり、結審しました。判決の言い渡しは12月25日。

 原告は最終準備書面で、▽福井で原発事故が起き、福島原発事故の「最悪のシナリオ」を当てはめて170キロ圏を強制移住地域とした場合、福井・京都・滋賀の全域、大阪・兵庫・奈良・三重の大部分が含まれ、近畿1500万人の水源である琵琶湖が汚染される▽太陽光などの再生可能エネルギーは経済性も年々向上し、原発を継続する公共性・公益性は見いだせない▽3原発の事故リスク対策は十分だとは言えず、老朽化原発の稼働はますます事故のリスクを高めている―などと主張しました。

 原告の青田勝彦さん(83)=大津市=は、福島原発事故で故郷を奪われた悔しさを語り「原発事故だけは起こしてはならない」、医師の福田章典さん(64)=大津市=は「寝たきりの人はどう避難するのか」と意見陳述しました。

(「しんぶん赤旗」2025年2月8日より転載)