宮城
東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の再稼働に反対する五つの市民団体が1月31日、仙台市で記者会見を開き、東北電力が進める使用済み核燃料の「乾式貯蔵施設」設置を止めるため、新たな運動を開始すると発表しました。
東北電力は女川原発の敷地内に、水や電気を使わない乾式貯蔵施設を設置し、使用済み燃料プールで冷却した燃料を移し、「一時」保管するとしています。
呼びかけた原発問題住民運動宮城県連絡センターの中嶋廉世話人は、県を含む関係自治体の首長に対し、設置に同意しないよう求める署名を開始すると表明。「『原発ゼロ』の実現こそ、過去に発生した使用済み核燃料と核廃棄物を安全に管理する道への扉を開くことができます」と語りました。
「原発の危険から住民の生命と財産を守る会」の高野博事務局長(元女川町議)は、何度も住民説明会を要求したが開催されず、独自に取り組んだ町民アンケートでは半数以上の住民が「何もわからない」と回答したと紹介。町民の半数から署名を集め、町に申し入れたいと決意を述べました。
女川原発再稼働を許さないみやぎアクションの多々良哲世話人は、3月23日に開く県民集会について説明。「原発再稼働と一体のものとして、乾式貯蔵の設置を止めたい」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2025年2月2日より転載)