日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 原発ゼロ・再エネ署名/50万目標 全国連が総会

原発ゼロ・再エネ署名/50万目標 全国連が総会

各地をオンラインで結んで開かれた総会=29日、東京都内

 原発をなくす全国連絡会は29日、東京都内と各地をオンラインで結んで総会を開き、2025年の活動方針を決めました。

 全日本民医連の岸本啓介事務局長が開会あいさつし、「政府が“原発回帰”を強める中、市民の運動で脱原発にかじを切ったと思えるたたかいを広げよう」と話しました。

 全日本民医連の木下興事務局次長が総会方針を提案し、「原発事故からまもなく15年、原発推進を問う大運動」を提起しました。新たに「原発ゼロと再生可能エネルギーへの転換を求める」請願署名を来年1月末までに50万筆を目標に取り組むとしました。東京電力福島第1原発事故から来年3月に15年目になり、原発と暮らしが相いれないことをつかむ「福島・被災地の今」を学びあう取り組みを進めるとしました。

 「福島からの特別報告」として、ふくしま復興共同センター代表委員の野木茂雄氏(福島県労連議長)がオンラインでこの1年間の特徴的な動きを発言。東京電力福島第1原発2号機で約9ミリ×約7ミリの燃料デブリを試験的に取り出したが、デブリの総量は880トンと推定され、廃炉のロードマップの見直しが必要だと強調しました。ALPS(アルプス)処理水を海洋放出して1年半。「処理水設備の腐食が相次いで見つかり、放出作業の中で事故が起これば、取り返しのつかない大事故になり、福島復興を台無しにしかねない」として、放出方法への代替え案を真剣に検討すべきだと訴えました。

 討論では、老朽原発が集中する福井県から「危ない原発すぐ止めて」と原発ゼロを願うたたかいを広げると発言。原発ゼロの会・大阪から、自然エネ・再生エネの取り組みが報告されました。ノーモア原発公害市民連絡会、農民連、日本原水協、科学者会議から発言がありました。

 日本共産党の岩渕友参院議員が国会情勢を報告しました。

(「しんぶん赤旗」2025年1月31日より転載)