「原発事故から13年―核なき未来をめざして」と題して福島第1原発事故の現在や原発を巡る各地の状況、日本のエネルギー政策を議論するシンポジウムが2日、東京都千代田区の法政大学市ケ谷キャンパスで開かれました。オンラインと併用で、約270人が参加しました。国際環境NGO「FoE Japan」と法政大学国際文化学部の共催。
福島県いわき市議(無所属)の佐藤和良さんは、終わらない福島第1原発事故と題して、事故後の現状や東京電力旧経営陣の刑事裁判の状況を報告しました。
石川県珠洲市在住で「志賀原発を廃炉に!訴訟」原告団長の北野進さんが、原子力規制委員会が能登半島地震で明らかになった活断層審査の限界も原子力災害対策指針の破綻も認めようとしないとして、全国の原発を廃炉にしなくてはいけないと強調しました。
FoE Japanの吉田明子さんは、今年新たなエネルギー基本計画の議論が予定されていること、原発や火力発電所を支える仕組みが作られていることを説明。「Fridays For Future Tokyo」の川﨑彩子さんは、気候変動への取り組みなどを紹介し、「若い人の原発反対の声を可視化するために頑張りたい」と発言しました。
原発事故避難者や原発立地などから取り組みの報告がありました。
3月3日 更新
(「しんぶん赤旗」2024年3月3日より転載)