東京電力は2月29日、福島第1原発で実施していた小型ドローンを使った1号機の原子炉格納容器内部の調査について、無線中継のためのヘビ型ロボットが途中で先に進めなくなったため調査を中断したと発表しました。
1号機格納容器内の調査は、これまでに水中ロボットで実施。底部の堆積物の分布や原子炉圧力容器を支える土台(ペデスタル)の鉄筋がむき出しになった状況などが判明しています。
東電によると、今回の調査では、水面より上の状況を把握するために、カメラを搭載した小型ドローンを投入しました。
調査初日の先月28日、投入した2機の小型ドローンがペデスタル外部の様子の撮影に成功。構造物や落下した装置の状況などが確認できました。ところが圧力容器直下に当たるペデスタル内部の調査を予定していた同29日、何らかの原因でヘビ型ロボが途中で先に進めなくなり、調査の継続を断念。ヘビ型ロボは手動で回収したといいます。
(「しんぶん赤旗」2024年3月2日より転載)