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汚染水放出に抗議/中止求め福島で緊急行動

海洋放出中止を訴える(右から)神山県議、野木代表委員ら=28日、福島市

 東京電力が福島第1原発から出る汚染水(ALPS処理水)の今年度最終の4回目となる海洋放出を強行した28日、ふくしま復興共同センターの呼びかけで、抗議と中止を求める緊急宣伝行動が福島市で取り組まれました。

 凍えるような強風の中、参加者たちはマイクを握ってリレートーク。「海洋放出NO!」のプラスターを持った井上裕子さんは「漁民との約束をほごにして強行した国と東電はひどい。高濃度の汚染水が建屋から漏えいしたことも驚きです。いますぐ海洋放出を止めるべきだ」と力を込めました。

 野木茂雄代表委員(県労連議長)は「7日の汚染水漏えい事故などは海洋放出の前提が崩れる重大事故であり、この点からも直ちに中止することを求める」と強調。「処理水」問題の解決のためには、新たな汚染水の発生を抑える抜本対策を急ぐことが必要だと述べました。

 行動には、議会開会中の日本共産党県議団も昼休み時間を利用して急きょ参加。神山悦子団長は、漁業者や県民、国民の声を押し切ってこのまま進めてよいのか、直ちに中止するべきだと指摘。「間もなく大震災・原発事故から13年です。廃炉作業は進まず、放出だけ進むのは異常なこと。私たちも議会でただしていく」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2024年2月29日より転載)