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沖合1キロ セシウム検出・・福島第1 汚染水、港湾外に

13-10-11kouwan東京電力は10月10日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の港湾外で8日に採取した海水から放射性セシウムを検出したと発表しました。

検出された場所は「港湾口東側」と呼ばれる調査地点で、敷地から沖合1キロメートル。セシウム137が1リットル当たり1・4ベクレル検出されました。この地点では8月14日に海水の分析を始めていますが、これまでは検出限界値を下回っていました。同じ地点で10日に採取した海水では検出限界値未満だったといいます。

同原発の陸側からは、放射性物質に汚染された水が地下水に混入して海へ流出し続けているほか、タンクから汚染水が漏れ、排水溝を通じて港湾外に流出しています。

安倍首相は9月の国際オリンピック委員会総会などで、汚染水の影響について「港湾内の0・3平方キロメートルの中で完全にブロックされている」と発言していましたが、影響は湾外に広がっています。

セシウム濃度 前日の13倍・・港湾内

東京電力は10月10日未明、福島第1原発の港湾内で9日に採取した海水から最大で1リットル当たり1200ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表しました。採取場所は2号機取水口の前で、湾内の水の移動を抑制する、ポリエステル製の水中カーテン「シルトフェンス」の内側。前日採取分(同90ベクレル)から約13倍に急上昇しました。

2号機取水口近くの護岸では、汚染された地下水が海に流出するのを防ぐため、薬剤で土壌を囲める工事が行われています。東電は「薬剤を注入する際の圧力で、汚染された土の一部が港湾内に出たため」とみています。

2号機取水口付近では、事故直後の2011年4月に高濃度汚染水が流出しており、土壌が汚染されているといいます。

シルトフェンス外側でも、セシウムが1リットル当たり227ベクレルと前日採取分(同106ベクレル)の2倍に上昇しました。

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