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「報告書」は白紙に 原発運転延長 徹底議論求める・・「原発ゼロの会」 鹿児島知事らに

県の担当者に要請書を手渡す会のメンバー=2日、鹿児島県庁

 「原発ゼロをめざす鹿児島県民の会」は2日、県が設置した「原子力安全・避難計画等防災専門委員会」の地頭薗隆座長あてに、九州電力川内原発の運転延長の問題点について、「分科会報告書」を差し戻し、徹底議論を行うよう申し入れました。塩田康一知事に対しては「分科会報告書」を受け取らず、分科会で引き続きの徹底議論を行うよう専門委員会に求めるよう要請しました。

 4月26日、川内原発の運転延長について議論している県の専門委員会が開かれ、九電による特別点検や、劣化状況の評価を「適正」とした分科会の検証を尊重し、今後、県に提出する報告書を取りまとめることが決まりました。しかし、分科会の委員で、26日の専門委員会に出席した後藤政志委員からは「報告書には同意できない」と、報告書案への厳しい意見が出されました。

 要請書では「委員のひとりから報告書への不同意が表明されたことは決して軽いものではない」「分科会報告書は、九州電力の言い分を主とし、後藤委員の主張をまったく無視したものになっている」と指摘しています。

 申し入れに参加した日本共産党の井上勝博・薩摩川内市議は「一方的に『適正』であるとした報告書は県民が納得できるものではない。報告書を白紙に戻して議論をやり直すべきだ」と語りました。

(「しんぶん赤旗」2023年5月3日より転載)