日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)で、使用済み核燃料を取り扱う施設の一部で照明が全て消え、国際原子力機関(IAEA)が約2時間監視できなかった問題で、原子力規制委員会は11日、原燃が提出した報告書が不十分だとして、原燃に再提出を求めることを決めました。
原子力規制庁はこの日の会合で、原燃が3月22日に提出した報告書について、原因分析や再発防止策などについての記載が不十分だと説明。規制委は、14日に予定されている原燃経営陣との面談で、この問題についても考えを聴く予定です。
原燃が1月に行った電源盤メンテナンスの際、使用済み核燃料を取り扱う部屋で約2時間、照明が全て消え、IAEAがカメラで監視できなくなりました。原燃は11灯の照明のうち8灯を消灯し、残り3灯で必要な照明を確保する予定でしたが、その3灯を含む6灯が電球切れでした。
(「しんぶん赤旗」2023年4月12日より転載)