日本共産党愛媛県委員会は1月19日、米軍の空中給油機が伊方原発の真上などを飛行した問題で、米軍機の伊方原発上空の飛行禁止を米軍に求めるよう、政府に要請することを中村時広知事に申し入れました。林紀子県委員長、田中克彦県議、「低空飛行を監視する会」の川上哲夫さんらが要請しました。
川上さんは、飛行監視アプリ「フライトレーダー24」の米軍機監視活動で、昨年12月21日午後12時20分から1時間半にわたり、米海兵隊岩国基地所属の空中給油機KC130Jが、高度約4500メートルで伊方原発の真上と500メートル以内を少なくとも6回飛行したと説明。「これまでも米軍機は伊予灘上空を飛んだが、伊方原発から数キロ以内には近づかなかった。
こんなに近くを飛行したのは初めて。伊方原発を標的にした旋回訓練ではないか」と指摘しました。
林県委員長は「低空飛行も問題だが、今回は伊方原発上空の飛行であり、質的に違う危険な飛行だ」と強調。▽伊方原発上空の飛行の事実を米軍に確認し、回答の有無、回答内容を県民に公表する▽伊方原発上空を飛行しないよう法的措置を講じる―などを申し入れました。
県総務管理課の大野智広係長は、国を通じて米軍機かどうか確認中だとして、「事実であれば、危険で県民に不安を与える飛行。原発上空を飛ばないよう国を通じて要望したい」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2023年1月20日より転載)