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石川・志賀 海岸部に活断層形跡・・13万年前以降 科学者会議などが発見

活断層とみられる断層が見つかった「ノッチ」と調査する4団体=10月23日、石川県志賀町
活断層とみられる断層が見つかった「ノッチ」と調査する4団体=10月23日、石川県志賀町

日本科学者会議石川支部、原発問題住民運動石川県連絡センターなど4団体は10月24日、北陸電力志賀(しか)原発(石川県志賀町)北2キロの福浦(ふくら)地区海岸部で13万~12万年前以降に動いた活断層の形跡を発見したと発表しました。4団体は22~24日、新潟大学の立石雅昭名誉教授(地質学)とともに原発西側の海岸部を調査しました。

4団体と立石氏は、これまでに原発北9キロの「富来(とぎ)川南岸断層」と原発東1キロの「福浦断層」を調査し、活断層の可能性が高いと発表。今回は7月に調査した海岸部のさらに北側を精査しました海岸部の崖には、13万~12万年ごろにできたと思われる「ノッチ」(波打ちによって浸食されたくぼみ)と、縄文時代の6000年ごろにできた「ノッチ」に断層が走っています。「ノッチ」の高さの違いなどから、この断層は13万~12万年以降に動いた活断層であることが判明しました。

このほか、4団体は海岸に多数見られる断層の測量調査も実施。地形の様子を、地図やデータとしてまとめました。

立石教授は「13万~12万年前の0メートル付近でつくられた地層が現在二十数メートルの高さになっており、志賀原発の敷地周辺が何度も地震を経験して隆起してきたことは明らか。北陸電力や原子力規制委員会は科学的により詳しく調査し、結果を明らかにすべきだ」と述べました。

志賀原発敷地直下の「S‐1断層」や周辺の活断層問題については、専門家らから活断層の疑いを指摘する意見や厳正な調査を求める声が相次いでおり、北陸電力が年末に提出する予定の最終報告書の内容が注目されています。

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