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原発集中地域を調査 情報規制の多さ実感・・福井JCJ全国交流集会

13-10-27tizu日本ジャーナリスト会議(JCJ)は10月25~27の3日間、「JCJ全国交流集会2013 in福井」を開催。原発集中立地域である福井県の嶺南(れいなん)地域を巡り、原発の現状を調査するなどしました。

25日に訪れた敦賀市の日本原子力発電(原電)の敦賀原発は、原子力規制委員会が2号機原子炉建屋の直下を走る断層を活断層と認定しています。同原発では、活断層の調査現場を視察しました。雨で問題の断層はブルーシートに覆われていましたが、参加者は地層をのぞき込みながら原電職員の説明を聞きました。

規制委員会の指摘に「活断層は、2号機建屋方向に延びていない」と反論している原電側は、交流集会参加者にも安全性を強調して説明。参加者から「一つの活断層が動けば、他の断層も動く可能性もあると思うし、大丈夫と言い切れないのでは」「山に囲まれているが、山崩れ対策はどうしているのか」などの質問が相次ぎました。

13-10-27dansouまた、美浜町の関西電力美浜原発のPRセンターも見学しました。

26日は、おおい町の関西電力大飯原発の敷地に入って視察。バスの車窓から、施設の複雑な配管や海水の取水口などを間近に貝ました。

構内には関西電力が、安全対策の柱の一つとしている地上9階地下1階建ての免震事務棟の建設現場も。案内の職員によると4年後の2017年度に完成します。参加者から「免責事務棟の完成はずっと先なのに、再稼働を急ぐ関電の姿勢はおかしい」などの感想が聞かれました。

原発調査を通じて交流集会参加者は、安倍内閣が国会に提出した秘密保護法案の危険性もあらためて実感しました。

原発周辺では、トンネル入口や取水口などいたる所が撮影禁止です。大飯原発構内には、カメラや撮影機能つき携帯電話の持ち込みも禁止。敦賀原発の3・4号機増設の準備工事現場では、参加者が原発に通じる道路の予定ルートを案内の職員に尋ねましたが、「秘密の情報になります」と答えませんでした。

調査終了後の交流会で、中村梧郎代表委員(フォトジャーナリスト)が「あまりにひどい情報隠しがまかり通っている。いまでもこの状況なのに秘密保護法案が通ったら大変なことになる」と指摘。各参加者から秘密保護法案を阻止するために、JCJが先頭に立つ決意が語られました。

交流集会では、おおい町議会の新谷欣也元議長、美浜町で原発反対の住民運動をすすめてきた松下照幸氏の話を聞き、懇談しました。

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