原発おことわり三重の会が9月19日に伊勢市内で芦浜原発闘争のドキュメンタリー映画「原発夫婦」の上映会を行いました。長編版は初公開です。新型コロナの影響で座席数を制限する中、2回の上映で約250人が参加しました。
映画は芦浜原発計画が白紙撤回されるまでの37年間のたたかいやその後について、建設反対を最後まで貫いた小倉夫妻を中心にまとめています。
主催者を代表して柴原洋一さんがあいさつ。福島原発事故の後、今も多くの人が古里に帰れていないとして「事故は終わっていない」と訴え、「映画を受け止めて、さらにバトンを次の世代に引き渡してほしい」と話しました。
上映後、内谷正文監督のトークショーが行われました。内谷氏は、記録として小倉夫妻を撮るうち、心を動かされ映画製作を決めたと話し、「夫婦の生きざまを通していろいろなことを感じてほしい」と訴えました。「今、北海道寿都(すっつ)町で核の最終処分場問題が起こっている。芦浜もひとごとではなく今後も見守っていく必要がある」と話し、「民意で原発を止めた経験を知ってほしい」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2020年9月24日より転載)