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海側井戸で110万ベクレル・・福島第1 過去最悪に/淡水化装置、一時水漏れ

東京電力は12月2日、福島第1原発1~4号機の海側にある観測用井戸(1—16)から、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり110万ベクレル検出されたと発表しました。11月28日に採取された分で、これまでの最高値91万ベクレル(25日採取)からさらに上昇しました。

この井戸は2号機の海側、護岸から約40メートルの地点にあり、地盤改良された護岸付近では汚染された地下水がたまっています。東電は、放射性物質の濃度が上昇したのは、8月からこの井戸近くで始めた地下水のくみ上げの影響とみています。

東電はまた、2、3号機間海側の地下水くみ上げ用井戸の3ヵ所(北側、中央、南側)から11月27日に採水、分析した結果、北側で全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が1リットル当たり5万5000ベクレル検出されたと発表しました。東電は、山側から流れてきた地下水が、タービン建屋や海側の地下トンネルの影響で汚染され、護岸の水ガラス遮水壁に沿って北へ流れている可能性があるとみています。

 

淡水化装置・・一時水漏れ

東京電力は12月2日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)で、淡水化装置の水漏れが見つかり、装置を停止したと発表しました。

装置がある建屋内の廃液受け槽の入り口から1秒に1滴程度の水がもれているのを午前9時40分に東電社員が発見しました。漏れた水は1リットル程度。東電は、水に含まれる放射性物質の濃度を分析するといいます。

水が漏れた入り口部分の弁の締め付けを強くすると水漏れが止まり、午後0時12分に淡水化装置の運転を再開しました。

淡水化装置は、タービン建屋から汚染水をくみ出してセシウムを除いた後、塩分を除く装置。処理している水には高濃度のストロンチウム90など放射性物質が含まれています。

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