中部電力は12月2日、浜岡原発(静岡県御前崎市)の敷地内の地層を掘ったところ、約6000年前に津波が到来したと思われる痕跡が見つかったと発表しました。海岸線に砂丘堤防ができたと思われる江戸時代末期以降の地層からは、津波の痕跡は発見されなかったといいます。
中部電によると、津波によると思われる砂などの堆積物の含まれた地層が、現在の標高で約5~13メートルの位置に確認されました。当時は現在より海面が高く、実際の津波はこれより低かったとみられるといいます。
史料では原発周辺で1700年以降に2度発生した大地震でも6メートル程度の津波が押し寄せたとされますが、これらの津波の痕跡は発見されませんでした。