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断層「基準に疑問」・・美浜原発調査、専門家が指摘

原子力規制委員会の専門家チームは12月5日、関西電力美浜原発(福井県美浜町)の敷地内の原子炉直下などにある破砕帯(断層)の現地調査(7~8日)に関する事前会合を関催しました。関電は「活断層はない」という調査結果を報告しました。

美浜原発敷地内には9本の破砕帯があり、一部は3号機原子炉建屋など安全上重要な施設の真下を走っています。また敷地の東、約1キロメートルには活断層の「白木(しらき)—丹生(にゅう)断層」が南北に走っており、敷地内の断層が連動して動く可能性が指摘されています。

この日の会合で関電は、表層の剥ぎ取りやボーリングを行った調査結果などを説明。敷地内の破砕帯に、活断層とされる後期更新世(約12万~13万年前)以降の活動は認められず、白木—丹生断層と敷地内の破砕帯は関連性がない—と主張しました。

これに対し現地調査を行う専門家は、関電の白木—丹生断層に関する調査について「判断基準に疑問を持つ」「地下構造の把握が不十分」と指摘しました。

現地調査を行うメンバーは島崎邦彦・規制委員長代理のほか、大谷具幸・岐阜大准教授、竹内章・富山大大学院教授、堤浩之・京都大大学院准教授、水野清秀・産業技術総合研究所グループリーダーの5人です。

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