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太陽光発電の買い取り・・11月から、固定価格買取制度が順次終了

おはようニュース問答

 晴男 11月から、固定価格買取制度が順次終了するって話題だけど、どういうこと?

 秋平 屋根などに設置した太陽光発電パネルをよく見るだろう。

 晴男 そうだね。

 秋平 その電気を自家用に使った残りの電気を買い取る制度がFITという「固定価格買取制度」だ。2009年11月に始まったんだけど、その買取期間10年が終わるってことだ。FITを卒業するから「卒FIT」っていうんだよ。

 晴男 順次終了って?

 秋平 09年のあとも、10年、11年と買取制度は続いているから、それぞれ10年後の20年、21年に次々終了するということだ。

 晴男 買取制度は続くんだね。

発電規模広がる

 秋平 そう。余剰電力買取制度は、12年に全量買い取りとなり、対象も、風力、水力などに拡大された。発電規模も10キロワット未満の住宅用から事業用にも広がったんだ。

 晴男 買取価格はどうなるんだい?

 秋平 09年のスタート時点で国は1キロワット時48円という通常より高い価格を決めた。太陽光発電普及のためにね。10年間その価格で電力会社が買い取ってきた。でもその後、国は、毎年価格を下げている。

 晴男 買い取りの費用は消費者が負担しているんだろ?

 秋平 「再生可能エネルギー発電促進賦課金」といって、電気料金に上乗せして払っている。19年度の賦課金総額は2・4兆円。国は、買取価格を下げるのは負担軽減のためといっている。

 晴男 となると、卒FIT電気はどうなるの?

 秋平 今年は、件数で53万件だが、その後も卒FIT電気は増え、貴重な再エネ電源として、人気が高い。買取価格は下がるけど、電力各社の獲得競争は激しいよ。

新たに契約する

 晴男 卒FIT電気を売却する住宅用太陽光の設置者は、新たに電力会社と契約することになるよね。

 秋平 そう。再エネ重視の新電力会社と契約した人もいる。持続可能な社会や地産地消にも貢献することになるからね。

 晴男 われわれ電気を買う消費者も、大手電力から再エネ重視の会社に切り替えるいい機会でもあるね。

(「しんぶん赤旗」2019年11月20日より転載)