政権に決断迫る・・東京
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から2年9ヵ月を迎えた12月11日、全労連は震災復興を訴え、原発ゼロの署名を呼びかけるイレブンアクションを東京・御茶ノ水駅前で行いました。秘密保護法で原発情報が隠されることに不安が強く、「国民の声を踏みにじる原発再稼働も、秘密保護法強行も許せない」と駆け寄って署名する女性もいました。
同アクションは、一昨年(2011年)3月11日に東日本大震災と原発事故が発生して以来、毎月11日に街頭宣伝や集会などに取り組んでいる全国行動です。
全労連の高橋信一副議長らがマイクを握り、「国民の声をいっそう広げ、安倍政権に即時原発ゼロの決断を迫ろう」と訴えました。
署名した東京都大田区の古島暢雄(のぶお)さん(69)は「多くの方がいまだに避難生活を強いられているのに再稼働しようなんて信じられない」といいます。
「政府・与党の数にたよったおごりを許せない」と怒りをあらわにする新宿区の女性(73)が署名。「原発は必要ない。多くの人が原発ゼロを求めているのに再稼働に突き進むのか。いくら強行を繰り返しても国民世論に勝つことは絶対にできない」と語りました。
再稼働許さない・・福島
ふくしま復興共同センター(代表委員・斎藤富春県労連議長)は東日本大震災から2年9ヵ月の11日、福島市で「イレブン(11の日)行動」にとりくみ、「原発即時ゼロ」ヘ力を合わせようと訴えました。
斎藤代表委員は、いまだに14万人を超える県民が避難生活を余儀なくされ、深刻な放射能汚染水漏れが続いている一方、安倍政権が原発の再稼働と輸出を進めていることを批判。「政府は原発即時ゼロを決断すべきだ」と強調しました。
署名に応じた半谷誠さん(68)は、大熊町から会津若松市に避難し、今度はいわき市へ。「家は福島第1原発から6キロのところだが、戻るのはあきらめた。高い放射線量に汚染水、メルトダウンした燃料の処理など大変なことだらけ。原発を続けてはだめだ」と語りました。
「汚染水も事故収束も本当に対策が遅い。こういう署名は大事だ」と語る60代の女性、「がんばってください」という男子大学生など、署名する人が相次ぎました。