宮城県議会の超党派の議員でつくる「脱原発をめざす宮城県議の会」(佐々木功悦会長、4会派19人)が10月3日、「女川原子力発電所2号機の安全性に関する検討会」座長の若林利男東北大学教授にあてて「県民の安全を守る立場から、水蒸気爆発問題に関する再検討をお願いする要望書」を提出しました。
原発の炉心溶融による水蒸気爆発の実験について今年、東北電力等が提出したデータが実験者の論文ではなく海外の学位論文からの引用だったことが、日本共産党の中嶋廉県議の追及により判明しています。引用されたデータに重要な部分で食い違いがあることも分かりました。
要望書は、「実際の原発の温度では水蒸気爆発は発生していない」という東北電力の主張を再検証すること、自発的な水蒸気爆発が起こるかどうかについても検討するよう求めています。
要望書を受け取った県環境生活部の大森克之部長は「11日に次の会議があるので伝えます」と約束しました。
(「しんぶん赤旗」年10月6日より転載)