大震災・事故から8年 各地でさよならの声・・女川廃炉へ連帯 岩手
大震災津波から8年を前に、「さようなら原発岩手県集会2019」が3月10日、盛岡市で開かれました。同実行委員会(44団体賛同)が主催し、360人が参加。野党4党が共同提出した「原発ゼロ基本法案」の審議と実現を求めるアピールを採択しました。
講演した飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所所長)は、世界では太陽光や風力などの再生可能エネルギーが爆発的に伸びていると指摘。再生エネの発電コストが原発よりも大幅に安くなり、自力で発電に取り組む人たちが急増したのが要因だと述べました。「太陽光発電では農地の使用が大事だ。岩手には大きな可能性がある。原発を相手にせず、地域で電力をつくる時代にしていこう」と呼びかけました。
宮城県から「女川原発再稼働の是非をみんなで決める県民投票を実現する会」の多々良哲代表が駆け付け、住民直接請求までの署名活動を報告。「条例制定へ最後まであきらめない。今後も注目してほしい」と訴え、大きな拍手を受けました。
集会後、参加者は繁華街をデモ行進。「女川原発いますぐ廃炉」「未来のために行動起こそう」などと元気にコールしました。
(「しんぶん赤旗」2019年3月11日より転載)
大震災・事故から8年 各地でさよならの声・・電気買わへんぞ 京都
東日本大震災・福島原発事故から8年を迎え、京都から原発再稼働反対・原発ゼロを訴える集会「バイバイ原発3・10きょうと」(同実行委員会主催)が10日、京都市東山区の円山公園音楽堂で開かれ、1500人が参加しました。参加者は、「再稼働撤回」「原発でつくった電気は買わへんぞ」と唱和し、繁華街をデモ行進しました。
「原発ゼロ基本法」の成立をめざす政党の代表が決意表明。日本共産党からは倉林明子参院議員(京都選挙区候補)、穀田恵二衆院議員が参加し、倉林氏は「共産党は原発ゼロでも、本気の野党共闘を貫いてがんばる」と訴えました。立憲民主、国民民主、自由、社民、新社会、緑の各党代表が発言しました。
「40年廃炉訴訟市民の会」の安楽知子氏、原発賠償京都訴訟の原告団・弁護団が勝訴への決意を次々に訴えました。
福島県南相馬市の中学生が作詞した合唱曲「群青」を、京都うたごえ協議会が披露しました。
(「しんぶん赤旗」2019年3月11日より転載)
大震災・事故から8年 各地でさよならの声・・自然エネ100%に 大阪
原発をなくし自然エネルギーを推進する大阪連絡会(原発ゼロの会・大阪)は3月10日、「なくせ!原発 再稼働はんたい!おおさか大集会2019」を大阪市内で開き、500人が参加しました。
記念講演した和田武・和歌山大学客員教授は、国内外で進む市民や地域主導の自然エネルギー普及の取り組みを紹介。「原発ゼロと自然エネ100%社会実現を一体に進めよう」と呼びかけました。原発ゼロの会・大阪が1月に発表した提言「自然エネルギー100%のおおさか」を同会の中村毅さんが説明。福島原発事故からの避難者、菅野みずえさんは「原発をなくす以外に安全な暮らしはない」と話し、原発賠償関西訴訟への支援を訴えました。「原発ゼロを」と府内各地で続けられる街頭宣伝や市民共同発電所設置などの取り組みが10団体から報告されました。
集会後に参加者は大阪市役所までパレードしました。
日本共産党の、たつみコータロー参院議員、立憲民主党の辻元清美衆院議員がメッセージを寄せました。
(「しんぶん赤旗」2019年3月11日より転載)