これからもつながっていきたい
東京電力福島第1原発事故で避難を強いられた福島県双葉郡の子どもたちが8日、郡山市に集い、ふるさとの魅力や復興課題を探求する「ふるさと創造学」実践を交流しました。
浪江、富岡の2町と葛尾村の学校は今年度から元の町に帰還し再開。郡内8町村の小中高29校(ほかに11校が休校中)の児童生徒218人が参加しました。
浪江町の小学生は、町民に元気になってもらおうと、町民へのアンケートで歌詞づくり。2年前のレゲエ調創作曲「んだげんちょ」に、笑顔、希望、家族、感謝の思いを加えたニューバージョンを披露しました。
「健康で明るいにぎやかな町にしていきたい」(5年女子)「これからも、ふるさととつながっていきたい」(同)との発言に大きな拍手がおきました。
来春に生徒がいなくなり休校する浪江中学校(避難先の二本松市で開校中)の3年男子3人は、町のよさをカモメ、駅などの絵はがきにして配布した活動を報告。「もっとつくり、みんなに伝えたい」と話しました。
「葛尾村の語り部になろう」との総合学習テーマが3年目の葛尾小学校は、村を探検し、豊かな自然と民俗芸能を発見。伝統の宝財踊りの継承が困難になっていることを知りびっくりし、練習したと報告しました。「消してはならない。引き継いでいきたい」(5年女子)と話しました。
発足して2年目の「ふたば生徒会連合」の中高生が交流企画を運営しました。
(「しんぶん赤旗」2018年12月9日より転載)