統一地方選まで3カ月、参院選まで6カ月と迫るなか日本共産党新潟県委員会は12月8日、志位和夫委員長を迎えた演説会を新潟市民芸術文化会館で開きました。終盤国会で安倍政権の暴走が極まった直後だけに、「こんな政権を一日も早く退陣させよう」と怒りがみちあふれ会場は満杯。県議選・新潟市議選での躍進、参院選比例で井上さとし参院議員をはじめ7人全員の勝利、新潟選挙区で「市民と野党の共闘で全国の最先端を走る新潟で『本気の共闘』を実現し、勝利を」と志位氏が訴えると、大きな拍手と声援が起きました。
無所属の菊田真紀子衆院議員、市民連合@新潟の磯貝潤子共同代表があいさつし、自由党県連の菊池徹氏が森ゆうこ参院議員の連帯メッセージを代読して、共産党を激励しました。
新潟市議選候補8氏が決意表明。しぶや明治県議が「県議会で、消費税増税の中止を求める意見書に賛成したのは私一人。このような議会を改めるために、送り出してほしい」と訴えました。井上議員がメッセージを寄せました。
志位氏は、「市民と野党の共闘」の成功のカギは、統一地方選での共産党の躍進にあると指摘。県議選では米山前知事のもとで始まった新しい流れ―「医療・介護・子育て支援最優先」の県政への流れの後退を許さず、さらなる発展させること、何よりも安倍政権と東京電力による柏崎刈羽原発再稼働を絶対に許さない県議会をつくることが問われていると語りました。
このなかで柏崎刈羽原発について、(1)2007年の中越沖地震で液状化が起こった“豆腐の上の原発”(2)福島第1原発の8倍にのぼる日量3300トンもの地下水が敷地内に流れ込み、大事故になれば膨大な汚染水が生まれる“地下水の上の原発”(3)新規制基準に「合格」としながら、新聞報道でフィルターベントが液状化で損傷する恐れが明らかになった“審査ミスの原発”―だと告発しました。
安倍政権と東電が福島原発事故被害者のためとして、再稼働をねらっていることを告発した志位氏は、「これほど無責任極まりない態度はない」と批判しました。
県議会では、再稼働推進の決議を上げた自民党と、公明党が3分の2を占めていると指摘。日本共産党の、しぶや県議が、条件付きの再稼働を「ありうる」と語った花角知事に対し、「究極の公約違反であり、県民を愚弄(ぐろう)するもの」と追及すると、知事が「三つの検証結果が示されない限り、原発再稼働の議論を始めることはできないという姿勢を堅持する」と答弁したことを紹介。県議選で現有1議席を絶対確保し、議案提案権をもつ5議席にむけて、「県民の命を守る議席を伸ばしてほしい」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2018年12月9日より転載)