東京電力は12月22日、福島第1原発で汚染水を貯蔵するタンク群を囲むせきのうち、2カ所で漏水が見つかったと発表しました。タンク群では21日にも1カ所で漏水が見つかっており、3カ所で漏れていたことになります。
東京電力によると、21日に見つかった箇所は、汚染水貯蔵タンク群を囲むせきの基礎部分の継ぎ目で、1・6トン程度のたまり水が土壌に染み込んだとみられるといいます。
漏出した場所に近いせき内の水を調べたところ、ベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり560ベクレル、ストロンチウム90が同93ベクレル検出され、東電が定めたストロンチウム90の排水暫定基準(同10ベクレル未満)を超えていました。
同日午後4時15分ごろ、タンクの状況をパトロール中の社員が水漏れを発見。近くには30~40センチ四方の水たまりができていました。せき内には、水が水深10センチ程度たまっていました。東電は、水たまりが広がらないよう土のうで囲みました。