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原発ゼロ 再稼働やめて・・1万5000人、国会をぐるり/共産党議員も参加

首都圏反原発連合(反原連)は22日、「再稼働反対☆国会大包囲」を開催しました。原発を「重要なベース電源」と位置づけるエネルギー基本計画を年明けにも閣議決定して再稼働を進めようとする安倍晋三政権。東京・日比谷野外音楽堂での集会、国会大包囲、首相官邸前・国会前大抗議に参加した、のべ1万5000(主催者発表)の人たちは、「年内トドメの大抗議」として、「原発ゼロ」「再稼働反対」の声を政府に突きつけました。

原発ゼロを訴え、国会前に集まった再稼働反対☆国会大包囲の参加者たち=12月22日、国会正門前
原発ゼロを訴え、国会前に集まった再稼働反対☆国会大包囲の参加者たち=12月22日、国会正門前

集会は、予想を超える人たちがかけつけ、予定を30分繰り上げて正午に開場しました。

反原連のミサオ・レッドウルフさんが主催者あいさつし、「年明けにも政府は、前政権の2030年代原発ゼロを撤回する閣議決定をしようとしています。7割、8割以上の国民の意思を踏みにじるものです。閣議決定を断固拒絶するという意思を、国会を包囲して可視化して訴えましょう」とよびかけました。

衆院第2議員会館前で行われた国会大包囲セレモニーで、反原連の服部至道さんが「大包囲が完成しました」と報告すると、周辺一帯は大きな拍手と歓声に包まれました。

「再稼働やめろ」「1%のために99%を危険にさらすな」「全基廃炉が日本の正道」などのプラカードやゼッケンを掲げる参加者が、国会議事堂のまわりをぐるりと囲みました。子ども連れや友人と参加した人たちの姿も目立ちました。

国会大包囲では、日本共産党の塩川鉄也衆院議員、吉良よし子参院議員もスピーチしました。

ベビーカーを押しながら妻と娘の3人で東京都八王子市から参加した男性(38)は「なんでも政府の思い通りにできると思わせたくない。安倍首相に国民の意思を直視させて原発ゼロに変えさせたい」といいます。

静岡市から母親と一緒に参加した男子高校生(16)は「こんなに大勢の人が日本を変えたいと思って参加している。感動しました」と話しました。

国会正門前の抗議行動では、日本共産党の小池晃副委員長、笠井亮衆院議員、吉良参院議員、民主党の管直人元首相、著名人、アーティストらがスピーチしました。

近くを通りかかった観光バスの乗客たちも、「再稼働反対」のコールに合わせて、一緒にこぶしをあげました。

「原発ゼロ」へ 政治動かそう・・共産党議員も大包囲に参加

「原発即時ゼロ」と訴える(左から)吉良よし子参院議員、小池晃副委員長、笠井亮衆院議員=12月22日、国会正門前
「原発即時ゼロ」と訴える(左から)吉良よし子参院議員、小池晃副委員長、笠井亮衆院議員=12月22日、国会正門前

「再稼働反対☆国会大包囲」には、日本共産党の小池晃副委員長(参院議員)、笠井亮、塩川鉄也の両衆院議員、吉良よし子参院議員が参加し、衆院第2議員会館前や国会正門前でスピーチしました。

小池氏は「エネルギー基本計画で原発をベース電源にしようという安倍政権は許せない」とのべ、「『原発ゼロ』の一致点で力を合わせれば、必ず政治を動かすことができる」とのべました。

笠井氏は「いま、原発はすべて止まっている。これは皆さんの力です。追いつめられているのは安倍政権の側。即時ゼロの決断をさせるために頑張りましょう」と語りました。

塩川氏は「福島原発での汚染水など都合の悪い情報を隠して再稼働にすすもうとしている」と政府を批判。「再稼働に反対する国民の輪を広げていこう」と訴えました。

吉良氏は「安倍政権は国会閉会中に原発推進を決めようとしているが、これは国民の声を恐れているからです。『原発なくせ』の声をもっと大きくしよう」と呼びかけました。

 

きょうの潮流・・「3・11以前に戻すことは絶対に許さない」

底冷えの冬至(とうじ)。寒さをふきとばす熱気が国会を包みました。老いも若きも、手と手をつなぎ、議事堂の周りをぐるり。「再稼働反対、原発なくせ」の思いを政府に突きつけました。

緊迫した情勢のなかで開かれた“年内トドメの大抗議”。国のエネルギー計画の重要な土台に、ふたたび原発を位置づけようとする安倍政権。再稼働や輸出の動きも加速させていますが、それに対する国民の怒りもひろがっています。

国会包囲の前に日比谷野音で開かれた集会も人波であふれました。主催を代表したミサオ・レッドウルフさんは「3・11以前に戻すことは絶対に許さない」。原発ゼロの目標を白紙撤回しようとしていると、安倍政権を批判しました。

厚い防寒着のなかから、こぶしを突き上げていた70代の男性は夫婦で来たといいます。「いま、わたしたちがあきらめずに声をあげつづけることが子や孫の将来につながると信じて」。命を守りたい、と話す親子の姿もありました。

福島はあの日から3度目の冬をむかえています。いまだに、ふるさとを追われた14万の人たちは、また仮の住まいで年末年始を過ごさなければなりません。しかも汚染水は漏れつづけ、収束のめどさえつかない状況です。

そのなかで原発を動かすことの、なんという愚かさか。年の瀬に、いてもたってもいられず国会につめかけた人々の思い。これから日が伸びていく冬至は古くは一年の始まりでした。決意も強く、新たな年に引き継がれていく原発ゼロのたたかいです。

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