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今夏の東電管内 猛暑でも電力安定供給・・太陽光が貢献 原発不要 改めて立証

 記録的猛暑が続いたこの夏。エアコン使用で電力需要は増加しても、東京電力管内の電力供給はほぼ安定的だったことが分かりました。東電はピーク時間帯の需要の安定に「太陽光発電の役割があった」と話しています。2016年から3年連続で夏の節電要請見送り。安倍政権が強引に進める柏崎刈羽原発などの再稼働が不要であることが証明された形です。

 東電などは、電気の供給に対する使用率が93%未満であれば「安定的」であるとしています。93%と「やや厳しい」となった7月2日を除き、7~8月はすべて安定的です。埼玉県熊谷市で国内の観測史上最高となる41・1度を記録した7月23日も、使用率は92%と安定的でした。

 最も電力の需要が多かった同日午後2~3時の東電管内の最大需要は5653万キロワット。今夏の実績はまだ出ていませんが、昨年の夏は、原発8基分にあたる約800万キロワットが太陽光発電で賄われました。供給力のおよそ7分の1を太陽光が支えている計算となります。

 太陽光発電は夕方になると発電量が落ち込みますが、東電の担当者は「昼間の太陽光発電の電力で揚水発電に必要な水をくみ上げ、夕方に電力を供給するなどして対応した」と話します。

 福島第1原発事故前、東電管内の電力の3割弱が原発によるものでしたが、現在稼働する原発は管内に1基もありません。原発に頼らない「電力の安定供給」が可能であることが、改めて示されています。

 (岡本あゆ)

(「しんぶん赤旗」2018年9月3日より転載)