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柏崎刈羽原発審査は問題・・規制委が役割はたさず

多くの市民が集まった公開勉強会「柏崎刈羽原発の適合性審査は妥当か」=6月23日、新潟県長岡市

 新潟で勉強会

 原子力規制委員会が昨年末に新規制基準に適合したと設置変更許可を出した東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県柏崎市、刈羽村)について、審査の問題点を検討する公開勉強会が6月23日、新潟県長岡市で開かれました。「もっかい事故調」、柏崎刈羽原発の閉鎖を訴える科学者・技術者の会、原発からいのちとふるさとを守る県民の会による初めての共催で、約70人が参加しました。

 いのち・原発を考える新潟女性の会の桑原三恵氏は、液状化など地盤の問題を報告。許可後に重要施設の基礎が液状化で破損する危険性を東電が認めながら規制委が問題ないと説明していることなどを指摘し、地盤の基準を強化する必要があると訴えました。

 元原発設計技術者の後藤政志氏は、事故時に原子炉格納容器の圧力を逃がすためのフィルターベンドが、機能しない場合などが十分に検討されていないと指摘しました。プラント技術者の会の筒井哲郎氏が、水位計の欠陥が未解決だと提起。元原発設計技術者の田中三彦氏は、東電自らが策定したマニュアルを参照しないなど東電が・原子力事業者の適格性を有していない、と述べました。

 参加者を含めた討論で、規制委が規制の役割をはたしていないことや、県の技術委員会で議論すべき課題などについて、活発に意見が交わされました。

(「しんぶん赤旗」2018年6月25日より転載)