東京電力は4月26日、福島第1原発2号機について、1月に撮影した格納容器内部の画像を鮮明化し、分析結果を公表しました。底部の堆積物の高さに違いがあることが判明し、溶けた核燃料(デブリ)が圧力容器から複数の経路で落下した可能性があることが分かったとしています。
東電によると、格納容器底部には堆積物が40〜50センチ程度積もっていますが、燃料集合体の取っ手部分が見つかった付近は高さが70センチ以上と推定されました。反対側の作業用出入り口付近にも70センチ程度に積み上がった所があり、核燃料を収めていた圧力容器に複数の穴が開いている可能性もあります。
東電は1月、格納容器の貫通部に差し込んだパイプからカメラをつり下げ内部を調査。堆積物の一部を燃料デブリとほぼ断定しました。
(「しんぶん赤旗」2018年4月28日より転載)