東京電力福島第1原発事故での避難生活に伴う慰謝料やふるさと喪失の被害回復、賠償を求めた、福島原発いわき避難者訴訟第2陣(早川篤雄原告団長)の口頭弁論が4月18日、福島地裁いわき支部(名島亭卓裁判長)でありました。
裁判官が交代したことから、原告弁護団は同訴訟第1陣判決(3月22日)が被害の実態を正面から直視せず極めて少額の賠償しか認めなかったこと、「ふるさと喪失」の被害実態をありのままに把握し、判断していないことについて批判。巨大津波を予見し、事故を防ぐことが可能だった東電の責任論、原告が負った被害論について弁論を更新しました。
富岡町の林修さんは「事故から7年たち、自宅を解体しました。集落48戸全てが帰還しないと決めたからです。原発事故は300年以上前からの人々の営みも、私の努力も、息子への期待も全てを奪い去りました。許すことはできません」と陳述しました。
(「しんぶん赤旗」2018年4月19日より転載)