関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出死傷事故で、同社は七日、タービン建屋二階の現場を事故後初めて報道陣に公開しました
破裂した配管は、県警が鑑定のために破裂個所の前後六メートルを切り取って持ち出しました。
しかし、現場付近の床には配管の外側を覆う軽い石こうのような断熱材のかけらが多数散乱。周囲の配管も、一番外側を覆うアルミ板がはがれて大きく垂れ下がったままで、事故の衝撃のすさまじさを今もとどめていました。
事故では、定期検査のための準備作業をしていた検査会社の作業員が噴き出した高温の蒸気を浴び、五人が死亡、六人が重軽傷を負いました。
破裂した配管から約二十メートル離れた場所には、死者を悼む献花台が設置され、花や四十度を超える室内での作業中に常用していたとみられる栄養ドリンク剤なども供えられていました。