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福島の高校生ドイツで学ぶ・・再エネ活用は当たり前/原発事故の体験伝え交流

ドイツで学んだことを報告する福島の高校生ら=8月18日、東京都新宿区

 都内で報告会

 東日本大震災や福島第1原発事故の体験を伝え、再生可能エネルギーなどについて学ぼうとドイツを訪問した福島県の高校生らが8月18日、東京都内で報告会を開きました。主催はNPO法人アースウォーカーズ。

 高校生8人は7月31日から今月17日にかけて渡独。現地の学校や環境局、再生可能エネルギー開運企業などを訪ねました。

 渡部めぐさん(15)はドイツの環境教育について報告。「ドイツの生徒は、放射線について半年かけて授業で学びます。こうした教育が脱原発の機運につながっている」と語りました。

 緑川果琳さん(16)は、ドイツの地方自治体は太陽光エネルギーなどの地産地消を積極的に進めていると話し、「ドイツに行く前は、再生可能エネルギーについてよく知らず、デメリットや条件の厳しさがあるのだと思っていました。でもドイツでは(再生可能エネルギーの活用を)当たり前にやっている」と強調しました。

 震災体験をドイツでスピーチした伊藤光雪さん(15)は、「チェルノブイリや福島での原発事故後に、ドイツは脱原発の道を選んだのに、なぜ被害にあった日本はそうできないのか」と考え、「ドイツで、学生が再エネ関連企業を立ち上げているのを見て、自分たちが変えられるはずだと感じた」と訴えました。

(「しんぶん赤旗」2017年8月19日より)