東京電力福島第1原発の放射能汚染水を処理する多核種除去設備(アルプス)で見つかった水の滴下について、東電は8月17日、漏えいが確認された配管内の水に含まれる全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が1リットル当たり約2200万ベクレルだったと発表しました。
そのほかの放射性物質濃度は、セシウム134が同約1万9000ベクレル、セシウム137が同約12万ベクレル、コバル卜60が同約2万ベクレル、アンチモン125が同約65万ベクレルでした。漏れた水量は、推定で約50ミリリットル。
滴下は16日にアルプスの前処理設備で関連企業作業員が見つけましたが、同日は漏えい箇所を特定できませんでした。17日、配管の保温材を取り外し再調査したところ水のにじみを確認。止水テープを巻いて補修し、滴下は止まったといいます。東電は、滴下した水は堰(せき)内にとどまったと説明。
(「しんぶん赤旗」2017年8月19日より)