原子力規制委員会の新たな委員に就任することが決まった山中伸介・大阪大副学長は6月13日、東京都内で報道陣の取材に応じました。原発の運転期間を原則40年とする現行制度について「短いと考えている」と述べ、「適切な審査の下、60年も考えられる」とし、例外である運転延長を容認する考えを示しました。
運転期間が40年に近づいている原発は日本原子力発電東海第2原発(茨城県東海村)や関電大飯原発1、2号機(福井県おおい町)などもあり、規制委の審査次第で老朽原発が相次いで存続することになります。
山中氏は原子力工学が専門で9月から委員に就任する予定。現在、規制委の核燃料安全専門審査会のメンバーで、2013年度から15年度にかけて、日本核燃料開発と原子燃料工業から共同研究などとして、計約397万円の資金提供を受けたと申告しています。
(「しんぶん赤旗」2017年6月14日より転載)