日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 作業員5人全員退院・・茨城 原子力機構被ばく事故 & アメリシウム241・・作業員から検出

作業員5人全員退院・・茨城 原子力機構被ばく事故 & アメリシウム241・・作業員から検出

作業員5人全員退院・・茨城 原子力機構被ばく事故

 日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で起きた被ばく事故で、作業員5人が搬送されていた放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)は6月13日、5人全員が退院したと発表しました。

 放医研によると、放射性物質の体外排出を促す薬剤の投与などの措置が終了し、健康状態に特段の変化がないことなどから退院可能と判断しました。

 放医研は今後、内部被ばくの有無や量を確定するため、排せつ物に含まれる放射性物質の測定を続けます。

(「しんぶん赤旗」2017年6月14日より転載)


アメリシウム241・・作業員から検出

 日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センターの被ばく事故で、放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)は作業員5人の肺からプルトニウムを検出できなかった一方、プルトニウムからできる放射性物質アメリシウム241を検出した人がいたと発表しました。人数などは公表されませんでしたが、数値は徐々に減少しているといいます。

 また、プルトニウムが検出されなかったことについて、原子力機構は6月12日夜に記者会見。作業員らの除染を複数回繰り返したものの、皮膚のしわに残ったプルトニウムを検出し、過大評価した可能性があるとしています。

 また、放射性物質の排出を促す薬剤投与のため迅速性を優先させたと釈明。しかし、薬剤投与は被ぼくから2時間が理想的と説明したものの、実際には全員の投与完了まで12時間以上たっていました。

(「しんぶん赤旗」2017年6月14日より転載)