日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で作業員5人が被ばくした事故で、放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)は6月12日、5人の肺からプルトニウムを検出できなかったと発表しました。放医研は「汚染の状況などから内部被ばくの可能性は高い」として、排せつ物を使った検査を続けます。
放医研によると、7日に5人を受け入れた直後の検査では、5人中4人に最大で1平方センチ当たり0・05~0・1ベクレル程度の汚染が体の表面にありました。
原子力機構はこれまで、―人の肺から最大2万2000ベクレルのプルトニウム239が検出されたと発表していましたが、これらの汚染が影響した可能性が高いといいます。
放医研は体表面の除染を実施。全員の肺を3、4回調べましたが、プルトニウムを検出できませんでした。検出可能な最小値は人によって異なり、5000~1万ベクレルといいます。
(「しんぶん」赤旗2017年6月13日より転載)